校閲
その向こうに広がる読者の顔を想像しながら
校閲第一部
2016年入社/社歴:校閲第一部
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どんな学生時代だった?
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書店でのアルバイトは、就職先が出版社でなかったとしても糧になることばかりでした。また、学士編入をしたため、勉学に勤しみつつ2つの大学の雰囲気(しかも対極にあるような大学同士でした)を体感できたことはとても有意義でした。
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講談社を選んだ理由
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もともと校閲、とりわけ出版社の校閲に興味があったため。また、毎年校閲志望者を募集・採用しているので、校閲という過程を大切にしていて、より成長できる環境があるのではと思ったため。
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講談社ってどんな会社?
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真面目そうに見えて、実は変わっている人が多い。趣味人が多い。さまざまな場面で「面白さ」を求められる。仕事に関係なく、各人が必ず何か一つ詳しい分野を持っている。
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わたしの仕事
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「誤りを訂正する」、これは、本という媒体の信用性にかかわる、忘れてはならない校閲の責務です。丁寧にゲラを読み、少しでも気になることがあれば横着せず複数の資料にあたり、どのように編集へ指摘するか悩みます。
一方で、「作品の魅力を引き出す手助けができる」ということもまた校閲という仕事の醍醐味であると感じています。作品内で矛盾があれば、読者に不信感を抱かせてしまう。不当な表現や分かりにくい言い回しがあれば、作品の意図が読者に正しく伝わらない恐れがある。それらを防ぐために、客観的な視点を忘れずに取り組んでいます。著者や出版物の性質が違えば着眼点も違うため、何でも一様に指摘すればいいというわけではないのが難しいところです。
今は、幼児図書・海外キャラクターものを担当しています。幅広い対象年齢のものを読む機会に恵まれているので、その都度頭を切り替えることを心がけています。
一番印象に残っている仕事
受け継がれるもの
文芸誌の校閲担当だったとき、15年以上続いている連載がありました。今までの物語の流れや表現の特徴などを十分に把握できるかとても不安だった私を助けてくれたのが、過去に担当していた先輩方が積み重ねてきてくださった、登場人物のまとめや注意事項などの、校正資料の数々……! これに限らず、校閲には連綿と受け継がれてきた手引きや参考文献などがたくさんあり、気持ちが引き締まります。部内には、辞書や事典が勢揃いしている資料棚もあります。
とある1日の働き方
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出社。さっそく自分の担当分のゲラの中から優先順位を考えて読み進めます。
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昼食。たいてい社食に行きます。
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校閲作業再開。
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その日の忙しさや気分によっては夕食をはさみます。
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帰宅。最近は「Amazonプライム・ビデオ」や「Paravi」などで映画を見たり、好きな俳優さんが出ているドラマを繰り返し見たりして英気を養います。
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1週間のだいたいの流れ
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日によって忙しさに違いはありますが、一日の流れはほとんど同じです。月に一回は有休を取得できています。土日祝日はしっかり休んでいます。
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オフの日の過ごし方
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博物館や美術館に行ったり、映画を見たりすることが多いです。クラシックホテル巡りがマイブームです。
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今、おススメの作品!
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『恋はデジャ・ブ』監督・製作・脚本:ハロルド・ライミス、出演:ビル・マーレー他
とにかく面白い! 何も考えず楽しめて就活中のいい気分転換になること間違いなし! 小気味よく幸せな後味。
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就職活動中の方へメッセージ
私が就活で学んだのは、表面的な「自分らしさ」を言い訳に、自分自身の可能性をすすんで狭めてしまうのはもったいない、ということです。日常を面白くするためにも、お互い、のびのびと頑張っていきましょう!