学芸・学術
「不思議」を「おもしろい!」に
学芸部(ブルーバックス編集チーム)
2008年入社/社歴:週刊現代 → ブルーバックス
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どんな学生時代だった?
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大学では地学を専攻していたので、地質調査のために山へ行ったり、海底の堆積物を採るために船でサンプリングに行ったり、実験室に籠もったり。でもそれ以外のほとんどは、旅行するためにバイトに励む日々でした。
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講談社を選んだ理由
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本や雑誌を作る仕事がしたいなと考えていたときに、第二新卒の募集を発見。編集未経験の私でも応募できたのでエントリーしました。
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講談社ってどんな会社?
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自分の好きなことを仕事に結びつけられる自由な会社。あとは、おもしろい人がたくさんいる会社。
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わたしの仕事
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ノンフィクションの書籍を作る学芸部の中で、「ブルーバックス」という科学新書シリーズの編集をしています。
本のテーマは、宇宙の謎といった壮大なテーマから身近な食べ物に関するものまで、科学が関係していることならなんでもアリ。世の中に「不思議だな」と思うことはたくさんあって、そのメカニズムを知って「おもしろい!」とワクワクしてもらえるような本を作るのが、私たちの仕事です。
企画を立てるために普段からの情報収集は必要ですが、日常生活の中で「なんでこんなことが起こるの?」という素朴な視点を持つことも大切にしています。研究者に執筆を依頼することがほとんどなのですが、対象とする読者は専門知識のない人たち。編集者は「一般の読者は何を知りたいと思うか」という視点に立って、著者と話し合いながら1冊のストーリーを考え、よりわかりやすくなるように原稿を書いてもらいます。
自分が興味あるテーマの専門家に話を聞きに行けるのは、この仕事の特権です。そこで研究者の方から「学生時代にブルーバックスを読んで研究の道を目指しました」とおっしゃっていただくことも多く、そのたびに身が引き締まる思いがします。
●担当作品やプロジェクト
一番印象に残っている仕事
知りたかったことが一冊の本に!
「あー、もっと時間があればいいのになぁ……」と思っていたあるとき、ふと頭に浮かんだ「そもそも、時間ってなに?」という疑問。これが企画のきっかけでした。
本を書いていただきたいと思っていた物理学の先生にメールを差し上げたところ、「ちょうど書きたいと思っていたテーマでした」とのお返事が! 依頼した当時、著者が海外にお住まいだったのでスカイプで打ち合わせを重ね、できあがったのが『時間とはなんだろう』です。
自分が不思議に思っていることを、本を作りながら知ることができるというのも、この仕事の楽しさの一つです。とある1日の働き方
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起床。朝食を作って子どもに食べさせ、登園・出社準備。
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子どもを保育園に送って行く。
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出社。ニュースやメールのチェックなど。
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ブルーバックスのWebサイトに掲載する原稿のチェック・修正。Webでは、毎日新しい科学記事をアップしています。
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ゲラ(校正用の試し刷り)のチェック。
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研究室にうかがって、著者と打ち合わせ。
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ブルーバックスで立ち上げたクラウドファンディングのサイト「ブルーバックスアウトリーチ」の打ち合わせ。
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子どもの保育園お迎え。帰宅後すぐに夕食の準備をして食べさせ、お風呂に入れ、寝かしつけ。
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メール対応、原稿や資料を読む。Webサイトの編集長当番の日は、翌日アップする記事の設定をしたりも。
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1週間のだいたいの流れ
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著者から原稿を受け取ったら、1週間ほどかけて入稿作業→ゲラが出るまでの間に、次作の入稿準備(図版作成やデザイン発注)や別の著者から届いた原稿チェック→ゲラが出たら校了作業……というように、複数の作品を同時進行するので、1週間の過ごし方はまちまち。
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オフの日の過ごし方
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子どもと近所の公園を散歩。
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今、おススメの作品!
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『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』藤崎慎吾(ブルーバックス)
科学者ってとんでもないことを考えるなー! と衝撃を受けました。SFかと思うような、ちょっとゾワッとする最先端の科学の世界をのぞけます。
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就職活動中の方へメッセージ
就活に役に立ちそうなことだけじゃなく、自由な時間がたくさんある学生時代に好きなことをめいっぱいやるのも、いずれ自分の糧になると思います。