文芸
「文芸誌」の編集とは
文芸第一出版部(群像編集チーム)
2013年入社/社歴:週刊現代 → FRIDAY → 群像
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どんな学生時代だった?
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映画館に通っていました。アテネ・フランセ文化センターの「ハルーン・ファロッキ監督特集」や、監督が来日したときのユーロスペースの特集「フレデリック・ワイズマンのすべて」など強く印象に残っています(もちろんシネマヴェーラ渋谷や新文芸坐、早稲田松竹、フィルムセンター[現・国立映画アーカイブ]も好きです)。
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講談社を選んだ理由
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文芸誌から学術書、新書、週刊誌、女性誌、マンガ……さまざまな分野で独自のカラーをもつ総合出版社というのは、大きな魅力でした。
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講談社ってどんな会社?
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「おもしろくて、ためになる」という唯一の社是(!)に忠実な会社だと思います。
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わたしの仕事
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「群像」と聞いて、文芸誌だとすぐにわかるひとは小説、評論好きのひとだと思います。
少々わかりやすすぎる分類ですが、芥川賞と直木賞という二つの有名な文学賞が、それぞれ「純文学」、「エンターテイメント」の賞です。群像は「純文学」の分野の雑誌です(もちろん、両方の分野で執筆されるかたは大勢いらっしゃいます)。この仕事は、作家、批評家のひとがいてこその仕事です。書き手のひとに作品を依頼し、受け取り、最初の読者として真剣に読みます。
新人作家ですと、年齢が近いことも多く、密な付き合いになることもあり、やりがいがあります。
一番印象に残っている仕事
憧れの人と仕事を
英国在住の保育士・ライター・コラムニストのブレイディみかこさんの連載コラム「ブロークン・ブリテンに聞け」(おもしろいのでぜひ読んでください!)は、群像に異動してすぐにエッセイを依頼したことがきっかけでした。
じつは高校生のころからブレイディさんのブログのファンでした。ちょうど自分が入社した2013年には、ブログをまとめた書籍『アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記』(Pヴァイン)を出版され、せっかく出版の仕事をしているのだから、いつか一緒に仕事をしたいと密かに考えていたので、連載を引き受けていただけて本当に嬉しかったです。
文芸は、憧れの作家や批評家、自分が心からおもしろいと思う書き手と仕事ができるという醍醐味があります。とある1日の働き方
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出社。メールの返信など。
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原稿読み。
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作家のかたと打ち合わせ。
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ゲラ(校正紙)のチェック作業。
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退社。
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1週間のだいたいの流れ
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月刊誌のため、一週間というよりは一ヵ月単位です。校了日の付近の週は慌ただしいことが多いです。
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オフの日の過ごし方
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映画館や美術館に行くことが多いです。広島市現代美術館の「松江泰治 地名事典」展を見に、広島に行って、友人と尾道まで旅行しました。
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今、おススメの作品!
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『黄色い本』高野文子(講談社)
どうしてひとは本を読み、物語を求めるのか。いつ読み返しても感動します。
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就職活動中の方へメッセージ
自分が「おもしろい」と思うものを信じながら、それをひとに伝えるにはどうしたらいいのかを考えてみるといいんじゃないでしょうか。