ファッション・ライフスタイル
ファッション・ライフスタイル
それ、
一秒で判断せよ
with事業部(withデジタルチーム)
2017年入社with → withデジタル
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どんな学生時代だった?
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将来に迷っていました。高校まで続けてきた野球を止めた途端、大学で何をやればいいのか全くわからず。ならばいっそ心が赴くままに過ごそうと決め、音楽を聴き漁ってみたり、出版社やアパレルのアルバイトをしてみたり、ロンドンへ留学に行ってみたり……。自分が心地良いと感じる“何か”をずっと探していたように思います。
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どうして講談社を選びましたか?
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「業界最大手」だったからです。何者でもない大学生でも、1年目からスケールメリットを活かして働けるのは、幸せなことだと思います(というのは建て前で、ぶっちゃけ出版業界は講談社しか内定をもらえなかったからです。強がりましたすみません)。
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講談社はどんな会社だと思いますか?
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例えるなら、「大海原」でしょうか……。数多の生き物がいて、それぞれが自由に泳いでいる。海底は真っ暗だから、(常識の範囲内で)何をしても許され、そこで築き上げたものがようやく水面に出て、賞賛される。海底ではのけ者扱いされていても、一発大逆転して洋上で輝く快感を味わえる会社なのだと思います。
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今、どんな仕事をしていますか?
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いわゆる「編集者っぽい」仕事から、「IT企業っぽい」仕事まで、「with online」にまつわる全般の業務をしています。
前者はタレントなど人物のインタビューや撮影、読み物の連載立ち上げ、YouTube動画の制作、ファッションやビューティのタイアップ企画、SNSの運用、読者イベントの開催などがメインです。ただ、あえて「紙の雑誌」との違いを挙げるなら、「すぐに数値結果が出るからシビア」だけど、「ページ数の制限がないから、やりたいことは何でもできる」ことだと思います。
後者はサイトのメンテナンスから、記事PVなど数字を読み解くアナライズ、新規のITサービスの導入検討まで、多岐にわたります。ゆえに「おもしろい企画を生み出し続ければいい」という考えは通用せず、ウェブメディアを運営する編集者として、コンテンツを下支えする全てに対する理解が必要とされます。
一貫して言えることは、ウェブメディアは「瞬発力」が最大の強みだということです。企画が通ればすぐにコンテンツが作れて、新しいウェブトレンドが来たら即座に乗じる。極端ですが、「一秒」の判断をひたすら積み重ねていく毎日のように思います。だからルーティンワークはなく、自らの早い判断と行動がすぐに結果へとつながるところにやりがいを感じるし、それこそが日々楽しくてしょうがない最大の理由なのだと思います。
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●担当作品やプロジェクト
一番印象に残っている仕事
ラブレターを送って実現した企画があります。女優・松本まりかさんのエッセイ連載です。
彼女の思慮深さや言葉選びへの真摯な姿勢に感動し、そのままの想いだけを企画書に込めて事務所に送りました。本来であれば、「どんな内容にしたいか」「相手側にはどんなメリットがあるのか」などをまとめ用意周到であるべきでしたが、この時だけはあえて「想い」だけを伝えてみました。
その後、すぐに快諾のご連絡をもらいました。理由は「企画書に感動したから」の一言で、初めてお会いして即座に「全て本音で話します」と言っていただけました。
そうして彼女が”本音”で話してくださったからこそ、その言葉は読者の皆さんの心の奥にまで届いているんだと、SNS上での反応やPV数値を通して強く感じました。
講談社は”レガシー”と言われますが(笑)、世の中が便利になればなるほど、出版社にとって最大の資産である「人間力」の価値は、いっそう上がるのではないかと思います。この企画を通して、出版社こそが、心ひとつ身ひとつで人のカルマに向き合い続けなければならないのだろうと実感しました。
とある1日の働き方
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動画連載企画の撮影。
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終了後、帰社。電車の中でYouTubeにきたコメントに返信。SNSでエゴサーチして担当企画への反応をチェック。
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連載の原稿、動画チェック&戻し。
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システム会社と打ち合わせ。
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クライアントとタイアップ企画のZoom打ち合わせ&ラフ作成。
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本誌企画のラフ作成&デザイナーと電話でやりとり。
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記事PVなど数値結果をまとめるレポート作成。
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明日の音楽グループの取材・撮影準備。
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カメラマンと打ち合わせ。
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出先からそのまま帰宅。
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「2020高校野球 僕らの夏」(旧・熱闘甲子園)を観て号泣。(※8月当時)
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1週間のだいたいの流れ
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ウェブメディアに「だいたいの流れ」は本当にありません(笑)。突如タレントのOKが出たり、タイアップ企画が舞い込んできたり、サイトに不具合が出たり……。刻一刻と変わる状況に、日々柔軟に対応するのみです。
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ウィズコロナの働き方
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撮影や対面インタビューができず、でもだからこそできることを考えていました。Zoomでタレントさんに取材をし、その動画をコンテンツにするなど、「これしかできない」を「こんなこともできる」に変えられるよう、頭を働かせながら過ごしています。あとは、ウーバーイーツの売り上げにたくさん貢献しました。
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今、おすすめの作品
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映画『The Hangover』シリーズ
Todd Phillips(トッド・フィリップス)監督
おバカ仲良しトリオが泥酔して事件を起こしまくる様子を観ていると、「自分はまだ、まともな人間だ」と思えます(誤った鑑賞方法です)。
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オフの日の過ごし方
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音楽が好きなので、一日中 Apple MusicやSpotifyを漁り、夜になればライブハウスに行き、夏になればフェスへ……。音楽を通じて現場で新しい人と知り合うことも、楽しみのひとつです。
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就職活動中の方へメッセージ
就活は「交渉」だと思います。相手(企業やその面接官)が置かれている環境を瞬時に汲み取り、自分が与えられるメリットを存分に伝えてみてください。しかしそれ以上に、「あなたがその企業からどんなメリットを享受できるか」が重要であることを忘れないでほしいなと思います。「かしこく」も「わがまま」に、素敵な企業に出会えることを願っております。
WHAT’s MY JOB?講談社のお仕事図鑑
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