フィクション
文 芸
リニューアルした
「小説誌」を
世に問う
文芸第二出版部(小説現代編集チーム)
2012年入社書籍第一販売部(第五事業販売部)→ 文芸事業戦略チーム → 小説現代
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どんな学生時代だった?
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純文学の文芸批評を専攻し、ジャーナリズムを副専攻して沖縄や中国を訪問して取材するなど、読み書きする日々でした。大学からフットサルをはじめ、週一、二回程度汗を流していました。
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どうして講談社を選びましたか?
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楽しい仕事、かつ活字に関わる仕事がしたいと考え、講談社を選びました。様々な新規事業にも先行して取り組み、出版社の中でも異色の存在だと思います。
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講談社はどんな会社だと思いますか?
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変化に強く、人が魅力的な会社。若手を積極的に登用し、風通しも良いです。この先、時代に即したかたちで「コンテンツ」を開発できるのは、総合出版社の強みと考えます。
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今、どんな仕事をしていますか?
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「小説現代」という小説誌の編集を主に、エンタメ小説の書籍編集もしています。
「小説現代」は毎月プラン会議があり、企画を立てて担当作家に執筆依頼、新しい書き手に打診するほか、連載ものを担当し、進行管理もしています。進行管理とは、毎月の校了日(印刷所に納品する前の原稿最終チェック日)に向けて、月ごとの企画の進捗管理をしたり、印刷会社や校閲担当者と打ち合わせをして、スケジュールを取りまとめたりすることです。電子版の許諾といった契約まわりも担当し、編集業務・管理業務、両面をこなしています。
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●担当作品やプロジェクト
- 【『小説現代』ドキュメント】
※リニューアルの過程を動画におさめました。
一番印象に残っている仕事
「小説現代」は2018年10月号をもって休刊し、約1年半後の2020年2月22日にリニューアル復刊しました。長いこと営業部に籍を置いており、編集部異動のタイミングでリニューアルに携われた経験はとても大きかったです。
新たにコンセプトとして「毎号読み切り」「表紙デザインをスタイリッシュに」「一挙掲載を中心とした読み物」掲げ、これまでの編集方針をすべて一新。刻々と発売日が差し迫る中、プロモーションはどうするか、運営のルールをどうするかなど様々な点を考えていきました。復刊にあたり特典でつけたブックカバーの反応もよく、復刊号の反響は期待以上のものでした。さまざまな施策を実施しながらも険しい道は続いていきます。一人でも多くの読者に面白い読み物を届けるため、企画や届け方を研究しています。
とある1日の働き方
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出社。
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原稿チェック。
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昼食。
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編集長と編成打ち合わせ。
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責了紙の取りまとめ。
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退社。
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1週間のだいたいの流れ
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月刊誌のため、週によって変動します。原稿〆切の週は作家とやり取りすることが多いですが、その週以外は企画会議のプランに応じて、執筆依頼、打ち合わせをして詰めていきます。月刊誌は校了後、翌日には次月の企画に着手する必要があり、休む暇がありません。自分自身毎日何かしらの〆切と格闘しています(笑)。
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ウィズコロナの働き方
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これまで雑誌の仕事は紙が中心でしたが、コロナ禍を機に社内のクラウドサーバーを活用するようになり、現在はWeb上でほぼ編集作業が完結するようになりました。デザイナー、印刷所、校閲とのやり取りを一本化し、進行効率が格段に上がりました。
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今、おすすめの作品
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『隣人X』
パリュスあや子 (講談社)
「生きづらさ」といった現代社会が抱えている問題を3人の女性の視点から鮮やかに描いています。
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オフの日の過ごし方
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本を読むこと、映画を見ることはもちろん、休日は身体を動かすことも多いです。ランニングのほか、フットサル、ゴルフなど。最近は登山やキャンプなどにもはまっています。音楽仲間と一緒に、スタジオでセッションすることもあります。
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就職活動中の方へメッセージ
コロナにより働き方含め日々の生活が変わっていく中、編集者が仕事をする上で大切なことは「面白がる」ことだと考えます。その部分はこの先も変わりません。様々な場面で、自分なりの「面白がり方」を追求してみてください。
WHAT’s MY JOB?講談社のお仕事図鑑
編 集
フィクション
文芸「群像」「小説現代」などの文芸誌のほか、講談社文庫、講談社文芸文庫、講談社ノベルス、講談社BOXやライトノベルなどを含む文芸全般の単行本の編集を行います。