校閲
校閲
日本語って
柔らかい!
校閲第二部
2008年入社校閲第四部 → 校閲第三部 → BE・LOVE → 校閲第二部
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どんな学生時代だった?
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文学系の学科だったのですが、比較的自由に授業を取れる大学だったので様々なジャンルの授業を受けていました。あとは言語による表現の違いに興味があり、7つくらいの言語の習得を試みていました……(現実は甘くなかった)。
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どうして講談社を選びましたか?
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「青い鳥文庫」などで子供の頃から親しんでいる会社でしたが、就職活動を通じて校閲に力を入れていることが感じられ、強く志望するようになりました。様々な分野の校閲を経験できる総合出版社であることも魅力的でした。
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講談社はどんな会社だと思いますか?
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熱意に応えてくれる会社。何かやりたいことがあったとき、本気で動けばそれを応援したり手伝ったりしてくれる仲間や先輩がいます。年齢や部署を問わず、ひとつの物事について熱く語り合える文化だと思います。
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今、どんな仕事をしていますか?
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校閲というのは、誤字脱字や内容の矛盾、不適切な表現(読者・社会に対して/著者にとって)がないかどうかなどを、ゲラ(校正用の仮刷り)を読み、複数の資料にあたりながら確認する仕事です。
その中で私が面白さと難しさを一番感じている点は、日本語表現の柔軟性です。
自分の知っている言い回しとは異なる表現や漢字の使い分けでも、複数の辞書にあたってみるとしっかり項目として載っている、ということが何度もありました。思い込みの怖さと日本語の奥深さを知ってからは、ことあるごとに辞書で確認するようにしています。日本語表現の豊かさを狭めることは、校閲の本意ではありませんから。
現在私は週刊誌を担当していますが、今までには幼児誌、ファッション誌、コミックなどを主に担当してきました(ローテーションで様々なジャンルを校閲します)。媒体ごとに細かなルールなどは異なりますが、校閲の基本は同じ。読者に信頼してもらえる出版物になるよう力を注ぎます!
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一番印象に残っている仕事
書籍の校閲を担当していた際、ある物語の初校ゲラに設定から考えると起こり得ないと思われる記述があり、その旨を指摘しました。すると、再校ゲラでは設定に合うように書き直されており、クライマックスの場面も初校とは変わっていました。読者の脳裏に浮かぶ光景が全く異なるものになるほどの、大きな変更でした。こちらが指摘する以前に著者の方が気づかれていた可能性ももちろんありますが、校閲として疑問出しをするということの責任の重さを改めて感じた出来事です。
とある1日の働き方
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出社。フリー校閲者の方々にゲラのデータを送る。自分の校閲作業も開始。
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フリー校閲者の方からチェック済みゲラをオンラインで受領。自分がチェックしたゲラに転記し編集部へ戻す。
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昼食(ほぼ社食)。
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校閲作業再開。午前中と同様に作業を行う。
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編集部から出る別冊の表紙の校閲を挟み、引き継ぎ作業を進める。
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シフト作成など事務作業。
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帰宅。録画してある番組を観たりディスクに焼いたりして翌日のためのHDD容量を捻出する。
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1週間のだいたいの流れ
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週刊誌の校了日付近は深夜までバタバタと仕事をしていますが、それ以外は比較的時間に余裕があります。土日は基本的には休みで、週1〜2日在宅勤務、少なくとも月に1回は有給休暇を取れるスケジュールです。
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ウィズコロナの働き方
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校閲がゲラを長く預かる分野(書籍など)においては在宅勤務への移行が早い段階から行われていました。週刊誌や月刊誌などの雑誌は、順次リモート作業用のタブレットが導入され、在宅勤務しやすい態勢が整いつつあります。
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今、おすすめの作品
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『ピエロの赤い鼻』
監督:ジャン・ベッケル
"普通"の人間が歴史のうねりに巻き込まれていく様が胸に迫る、ものすごく切ないけれど温かみのある物語です。
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オフの日の過ごし方
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舞台を観たり、美術館やプラネタリウムに行ったり、散歩したり(知らない街を歩いたり面白い地層を見に行ったり)しています。あとは、電車や飛行機のある風景が好きなので眺めにいくこともあります(なんだか節操がないですね……)。
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就職活動中の方へメッセージ
就活では様々なアドバイスを受けて混乱してしまうこともあるかと思います。そんなときは、「自分のやりたいことや情熱を人に伝える」という原点を見つめ直して、それを軸に考えることをお勧めします!
WHAT’s MY JOB?講談社のお仕事図鑑
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校閲出版前に文字や内容を確認し、誤りや疑問点を指摘することで、講談社の雑誌や本の信頼性を高めます。