フィクション
コミック
すべての
「無駄」を
仕事に。
モーニング・イブニング・コミックデイズ
編集部
(モーニング編集チーム)
2017年入社モーニング
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どんな学生時代だった?
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音楽サークル活動に精を出し、ポケモンを育て、徹夜でバイトをする……という、書くのも憚られるような平々凡々な学生生活でした。が、死ぬほど楽しかったので生まれ変わっても同じように過ごすと思います。
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どうして講談社を選びましたか?
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ブランド力の強さもありますが、一番は、入社に至るまで「なんかこの会社イヤだなあ」と思う瞬間が一度もなかったから。面接は終始楽しい雑談(のような感じ)でしたし、同期たちも面白い人ばかり。結局、一番のポイントは相性・フィーリングな気がします。
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講談社はどんな会社だと思いますか?
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とにかく、おおらか。会社全体も、社員一人一人も。同業他社と比較してもここは顕著な特徴だと思います。多種多様な人が多種多様なやり方で働いていて、それがまるっと許容されている雰囲気があります。呼吸がしやすいです。
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今、どんな仕事をしていますか?
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セリフの書体や大きさを決め、単行本のデザインを考え、宣伝イベントを仕切り、SNSアカウントを運用し……。業務はたくさんありますが、この仕事の根幹はやはり「作家との打ち合わせ」です。
昔観たB級映画、ハマっているゲーム、昨日の夜ごはん、失恋のトラウマ……。全てが作品のアイデアに繋がり得るので、この仕事に就いて以来、「無駄な時間」が自分の世界から消えました。一見どうでもいい話も作家にぶつけてインスピレーションを刺激しながら、どうしたらこの人の才能を十二分に引き出し、それを読者に伝えられるのか、ずっとずっと頭を絞り続けます。
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●担当作品やプロジェクト
- はたらく細胞BLACK
- モーニング公式サイト
- 『はたらく細胞BABY』『あせとせっけん』『テロール教授の怪しい授業』『アニメタ!』『どくヤン!』など
一番印象に残っている仕事
作家と漫画を作り連載を立ち上げ、単行本がたくさんの読者に読まれる。これこそが漫画編集者が常に目指すべき道であり、至高の喜びだと思っています。
同人誌即売会の出張編集部に参加したときのこと。持ち込まれた同人誌の1ページ目をめくったところ、1コマ目のヒロインが可愛すぎて戦慄。即座に名刺を渡し、作家本人も若干引き気味なくらい頻繁に連絡を取って打ち合わせを重ね、あれよあれよという間に読み切り(同人誌とは別作品ですが)が掲載、そして連載化しました。
あの日あの1コマから感じた迸る才能は、今や累計200万部を超え、多くの人の心を揺るがしています。出来過ぎた話のようですが、「やっぱりあの感動は間違ってなかった……!」と、日々読者の方々に答え合わせをしていただいている気持ちです。
作家の才能と努力が報われる瞬間、そして自分の感動を数えきれないほど多くの人と共有できた瞬間には、何にも代えがたい喜びがあります。本当にやめられないです、この仕事。
とある1日の働き方
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起床。メール返信や連載作家のネーム(漫画のラフな下書き)チェックをしながら、妻と共に子守。
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出社。漫画の宣伝チラシのデザインラフを描く、あらすじ紹介記事の原稿執筆、等等の作業。合間に食事。
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新人作家と連載獲得に向けての打ち合わせ。
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入稿作業。
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都内スタジオでアニメ化担当作のアフレコに出席。
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帰宅。
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1週間のだいたいの流れ
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平日は入稿・校了・打ち合わせをひたすら繰り返し、その合間に事務作業。曜日による波はあまりないですが、第一・第三木曜日は部の公休日なので休み。もちろん土日も休みます。短時間の電話打ち合わせをしたりはするので、オンオフをパキッと分断できてはいませんが……。
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ウィズコロナの働き方
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週1~3日ほどは在宅勤務です。LINEでの作家とのやり取り、タブレットでの入稿・校了など、出社しなくてもできる業務は思った以上に多いです。激務だと言われる編集業ですが、テレワークには向いているかも。
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今、おすすめの作品
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『三体』
著/劉 慈欣、翻訳/大森 望・光吉 さくら・ワン チャイ、 監修/立原 透耶(早川書房)
SFの原始的・暴力的な面白さが詰まった大傑作シリーズ。読んで以来「いずれ起こる宇宙人の侵攻に備えねば」と思っています。
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オフの日の過ごし方
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子どもが生まれたばかりなので、家事と世話で気が付けば週末が終わっていることが多いですが……。基本インドア派なのと、特に最近はコロナのせいもあって、ゲーム、楽器、本読んで寝る、のルーチンです。
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就職活動中の方へメッセージ
出版社って、ヘンな人ばっかりなんでしょ……? と思っていた時期が私にもあったのですが、案外仕事においては「普通の」「素直さ」こそが試される気がします。ありのままの自分に惚れてくれる会社が、誰にもきっとあるはずです。
WHAT’s MY JOB?講談社のお仕事図鑑
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