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校閲第二部

2019年入社社歴:校閲第一部 → 校閲第二部

  1. Question 1

    学生時代はどんなことをしていましたか?

    大学で弓道部に入っていたので、弓道ばかりしていました。周りの人がはまっているものに影響を受けやすく、いろいろなものをかじってははまりきれない学生時代だった(今も、かもしれません……)と思います。

  2. Question 2

    どうして講談社を選びましたか?

    校閲者になりたかったため、校閲部門がある講談社に魅力を感じました。総合出版社で、扱う内容が多岐にわたる点にもひかれました。校閲部門がある会社は講談社しか受からなかったのも大きな理由です。

  3. Question 3

    講談社はどんな会社だと思いますか?

    どんなことでもおもしろがってくれる会社だと思います。いろいろなものごとを扱っていて、ときには同じ会社とは思えないくらい、部署によって違うことをしているとも感じます。

  4. Question 4

    今、どんな仕事をしていますか?

    出版物に誤字脱字や内容の誤りがないか、確認する仕事です。まずは複数の辞書を引きくらべて、漢字の使い方や言い回しを調べながら、さらに百科事典や参考図書を用いて調べものをしながらゲラ(校正用の仮刷り)を読みます。疑問に感じたところはエンピツで指摘を書き込みます。指摘をどのように書けば、問題点が正確に編集者に伝わるかという点も考えます。著者の書きたいことや記事の意図が正しく伝わるように、読者にとって分かりやすく信頼のおける出版物となるように、日々ゲラを読んでいます。担当するものによって異なる、幅広い内容を扱えることがこの仕事の魅力です。江戸城内の地図を引っぱり出したり、フランス料理用語辞典をめくったり、相続税について調べたり……毎日知らないことの多さに反省しつつ、知識が増えていくことを楽しみながら仕事をしています。

机の上です。ゲラをのせる台は角度がついていて、
見やすくなっています。担当雑誌のバックナンバーがズラリ。

JOB
一番印象に残っている仕事

字をかたちとして見る

現在手書き原稿は少なくなっていますが、ゲラ上に原稿が正確に再現されているかを確かめるのは、校閲のもっとも基本的かつ重要な仕事です。原稿とゲラを並べて一文字ずつ合わせていきます。手書き文字に作家の方の個性を感じるのが楽しく、好きな仕事のひとつです。作中、ため息をつく場面で「ああ」なのか「あぁ」なのか微妙な文字の大きさを見分ける……など手書き原稿ならではの注意点もあります。印象に残っているのは、チベット文字が含まれていた原稿です。チベット語が難しく、時間がかかってしまいましたがとても勉強になりました。

手書き原稿を読んだ文芸誌。

TIME TABLE
とある一日の働き方

  • 出社。さっそく割り振られたゲラを読み始めます。

  • ゲラをひとつ読み終えて、お昼へ。

    社内カフェテリアのパン。おやつのパンを買ってデスクで食べることも多いです。
  • 戻ってきて、再びゲラに向かいます。途中、社内の図書館へ調べものに行くことも。

    社内に図書館があるのは本当に助かります。一日に何往復もすることもあります。
  • 長めのゲラを終え、ひと息つきます。まだゲラがあるようです。

  • グルメ記事のゲラを読み終え、お腹が空きます。帰宅。


  1. Question 5

    1週間のだいたいの流れ

    「週刊現代」の校閲担当なので、1週間のうち2~3日はゲラがたくさんあってバタバタしています。逆に、日によってはあまりゲラがないときも。メリハリがある働き方だと思います。土日はしっかり休みます。

  2. Question 6

    ウィズコロナの働き方

    リモート作業用のタブレットが貸与され、特に校了日はすべてPDFでゲラを回しています。タブレットだとゲラを拡大できるという利点もあります。紙ゲラと混乱して、タブレットに消しゴムをかけようとしてしまう事件が周囲で多発(私もです)。

  3. Question 7

    今、おすすめの作品

    こちらあみ子』 今村夏子(ちくま文庫)
    読んでいてつらいのに、読んでしまいます。淡々とした文章が怖いのに、ぐいぐい引き込まれます。

  4. Question 8

    オフの日の過ごし方

    のんびりしています。映画でもアニメでも、食べ物でもゲームでも音楽でも、なんでもいつかどこかで仕事の役に立つかもしれない……! という言い訳のもと好きに過ごしています。

「本の雑誌」7月号、これはすぐに仕事の役に立ちそうです!! 今週末の課題図書に決定。

就職活動中の方へメッセージ

就活は正解がないので、(ないから難しいのですが)模範解答を探す必要はないと思います。こう書いたらだめかな、こう言ったら落ちるかな、とあまり考えすぎないほうがいいときもあるんじゃないかなと思います。