特別な読書体験を
子どもたちへ――

  • 編集
  • こども・教育

酒井 友里SAKAI YURI

  • 職種
    編集 -つくる-
  • 所属部署
    児童図書編集チーム 兼
    クリエイターズラボ メタバースラボチーム
  • 社歴
    児童図書編集チーム→児童図書編集チーム 兼 第六事業局戦略チーム→児童図書編集チーム 兼 クリエイターズラボ メタバースラボチーム
  • 入社年度
    2019年入社

Interview

  1. Q1 学生時代はどんなことをしていましたか?

    生物学を専攻しており実験漬けの毎日でした。学部のときは遺伝子組み換えをするサークルと囲碁部に所属していました。そのほか北方領土に行ったり、複数の大学祭で出店をしたりなど、興味のあることに幅広く参加する学生生活でした。

  2. Q2 どうして講談社を選びましたか?

    自分と異なるタイプの人がたくさんいると感じたから。自分に似た考えの人よりも、ちがう考えを持った人と仕事をしたほうがおもしろいのではと考えました。社内のどの人と話していてもおもしろく、発見があります。

  3. Q3 講談社はどんな会社だと思いますか?

    懐の深い会社。「みんな成功したことは覚えているけど失敗したことはすぐ忘れる(から挑戦しよう)」という先輩の金言に勇気づけられています。本づくりに限定せず、新しいことに挑戦したい人にとって最高の環境です。

  4. Q4 今、どんな仕事をしていますか?

    子ども向けの本の編集をしています。作家さんから原稿をいただくケースと、企画を立てて子ども向け実用書やキャラクターの本をつくるケースがあります。
    編集の仕事は「中の文章・絵をかく以外全部やる」という理解が直感的にわかりやすいように思います。「どんな子に読んでほしいか?」「この読書体験を通してどんな気持ちになってほしいか?」を第一に考え、必要な修正を重ねていきます。子どもは年齢制限のあるSNSでの宣伝が効かず、口コミが中心となり、シンプルにおもしろくない・話題にならないと売れないので意外とシビア。この本が読者の元にどう届くのか?という導線を想像しながらイベントとかけあわせることもあります。毎日文化祭と実験を同時にしている感じでたのしいです。

色校(実際の本に近い状態の印刷物)。自分の目で色味をたしかめるため、色校チェックのときには基本的に出社が必要です。

一番印象に残っている
仕事

木彫りと食べものがならんでいます。
どっち?

SNSで話題になったキボリクイズを絵本にした『どっち?』。超リアルな木彫り作品を食べものとならべ、「木彫りはどっち?」とあてていくクイズ形式の絵本です。SNSでの見え方と紙の本にしたときの見え方はまったく異なるので、SNSでみんなが木彫りを見たときの「すごい!」を紙の上でどう表現するか、何度も話し合いを重ねました。
木彫りアーティストのキボリノコンノさん、今をときめくデザイナーさん方とチーム一体となり、おもしろがってくださった社内外の人にもアドバイスや協力を求め、まさに「みんなでつくりあげた」最高の仕事でした。同時期にほぼ日曜日主催で「どっち?展」も行い、SNSでも紙でもリアルでも楽しめるコンテンツになりました。

答えを見たときのびっくり感を損なわないように工夫。「キボリノコンノさん、最高だよね!」とどんどん仲間が増えていく感じがたのしかった~。

とある1日の働き方

  • 起床。メールを返しながら出社の準備。

  • メディア取材に同行。 作家さんのアテンドだけでなく、相手のリアクションでどこに惹かれているのか観察して次の売り込み方を考えます。

  • 帰社。新規企画のオンライン打ち合わせ。打ち合わせは一日に3~4つくらい。

  • 落ち着いてきた時間帯に、ゲラ(原稿)読みや企画の整理を行います。

  • 他社の子たちと飲み会! 出版業界は会社関係なく横のつながりが強いため、頼りになる仲間が多いです。たまに近況などの情報交換をします。

  1. Q5 1週間のだいたいの流れ

    書籍の場合、週刊誌や月刊誌と異なり決められた校了日がないので、繁忙期がなく、比較的自由にスケジュールを組むことができます。日によって出社時間も異なり、展示を見に行ってから出社する……ということもあります。

  2. Q6 オフの日の過ごし方

    読書か音楽。体力があるときは国内外に旅行しています。街歩きが好きなので、その土地に住んでいる人に話を聞きながらの一人旅をすることが多いです。旅先で意気投合して、仕事につながることも。

    岡山県某所。子どもからもらった釣り竿でなにか釣れるかチャレンジ中。
  3. Q7 今、おすすめの作品

    『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』/近藤一博(講談社ブルーバックス)
    自社のもので恐縮ですが最近読んだ本のなかでもかなり感動しました。「疲れているかも?」という人は一読をおすすめします。

MESSAGE for YOU

社会人になってからいろんな人と出会い、そもそも会社員という選択もまあまあイレギュラーだなと思いました。私は数十社落ちてへこみましたが、受け続けていれば、どこかに入れるのでがんばって!

※2024年7月に取材した内容です。

編集

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こども・教育

青い鳥文庫や児童文学のシリーズ、動く図鑑MOVE、絵本など児童・幼児向けの書籍や、「げんき」「おともだち」「たのしい幼稚園」などの幼児向け雑誌の編集を行います。