辞書を片手に、真摯に支える“言葉のプロ”
伊勢野 まどかMADOKA ISENO
- 校 閲
- 校 閲
辞書を片手に、真摯に支える“言葉のプロ”
伊勢野 まどかMADOKA ISENO
- 校 閲
- 校 閲
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- 職 種
- 技 術 -支える-
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- 所属部署
- 校閲第一部
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- 社 歴
- 校閲第一部→校閲第四部→校閲第一部→校閲第二部→校閲第一部
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- 入社年度
- 2009年入社
INTERVIEW 01
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- Q1 学生時代はどんなことをしていましたか?
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美術や考古学が好きなので、よく美術館・博物館巡りをしていました。講義の合間には友人とカラオケに行ったり、朝まで飲んだりと、ごく普通の大学生活だったと思います。
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- Q2 どうして講談社を選びましたか?
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面接を通して講談社の方々の雰囲気に惹かれたからです。「もうここ以外は考えられない!」と、選考中だった他社の試験はすべて辞退してしまいました。結果内定をいただけたからよかったものの、今思えばちょっと無謀だったかな……。
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- Q3 講談社はどんな会社だと思いますか?
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本当に多種多様な人がいます!それをまるごと受け入れてしまう懐の深さが講談社にはあります。おもしろそうな企画には部署の垣根を越えて協力を惜しまない気風も、大きな魅力だと思います。
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- Q4 今、どんな仕事をしていますか?
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校閲とは、出版前の作品に誤字・脱字、事実関係の誤りや矛盾点がないかなどを、ゲラ(=校正用の試し刷り)を読みチェックする仕事です。単純な誤植以外にも、差別表現はないか、図版や挿絵と本文の整合性、また子ども向け作品では、対象読者にわかりやすい表現・文字遣いであるかなどなど、注意を払う点は多岐にわたります。
皆さんは、校閲者は博識で、あらゆる分野に精通しているとお思いかもしれません。しかし我々は、辞書がなければ凡人です。疑問点があれば必ず複数の辞書を引き、悩み抜いたうえで指摘を書き入れる。己の知識を過信し記憶のみを頼りに読むことは、もっとも危険な行為と言えるでしょう。
校閲者は完璧ではありません。だからこそ謙虚さを胸に、日々ゲラと向き合うことを心がけています。
担当作品・プロジェクト
一番印象に残っている仕事常に疑ってかかる
入社1年目、文芸誌の校閲担当だった頃、ある手書き原稿の連載を任されました。手書き原稿の場合、それがゲラに正しく反映されているかを確認する「引き合わせ」作業をしなくてはなりません。その原稿には、1画余分に付いていたり、旁(つくり)の形が微妙に違っていたり、書き間違いと思われる漢字が散見されました。ゲラには正しい字が入っていたのでスルーしたのですが、教育係の先輩からは「『字通』でもう一度調べてみたまえ」とフィードバックが。そこで『字通』を開いてみると……載っている! 誤字だと思っていたそのほとんどは、著者が意図的に書いたものだったのです。
正確に引き合わせる、常に疑ってかかる(ゲラのことも自分のことも)という、校閲の基本を教えていただきました。新人時代にこの連載を担当できたことは、幸せな経験だったと思います。
とある1日の働き方
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子どもを保育園に送り届け、電車に乗る。通勤中の読書は楽しみのひとつ。
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出社。メールチェックとスケジュールの確認。校閲作業開始、ひたすらゲラを読む。
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昼食。
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フリー校閲者の方からゲラが戻ってくる。自分が読んだ控えのゲラと合わせて、必要な指摘を転記したり、不要なものは消したりして整える。
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別のゲラが出校。出校物に不備がないか確認し、フリー校閲者の方に宅配便で送る。校閲作業を再開。
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退社。保育園と学童へお迎えに。夫が行ってくれる日は少し残業することも。
INTERVIEW 02
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- Q5 1週間のだいたいの流れ
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書籍を担当しているため、上記と大きく変わることはないですが、たまに会議や打ち合わせが入ることもあります。ゲラ返却日等、出社必須の時以外は在宅勤務をすることもあります(週2日程度)。土日祝日はしっかり休めています。
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- Q6 オフの日の過ごし方
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昼間は子どもとゲームをしたり公園に行ったりしています。趣味の御朱印集めのため、ちょっと遠くの神社まで足を延ばす日も。子どもが寝た後はテレビや読書、余力があればドールハウス作りに勤しんでいます。
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- Q7 今、おすすめの作品
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『忘らるる物語』/高殿円(KADOKAWA)ファンタジーですがテーマは重く、読んでいて時に苦しくなることもありました。いろいろと考えさせられる作品です。
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私は校閲志望にもかかわらず、講談社の面接で「エントリーシートに誤字がある」とツッコまれてしまったのですが(恥)、ご採用いただき今に至ります。こんな人もいるので、あまり気負わずに就活を楽しんでください!
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WHAT’s MY JOB?講談社のお仕事図鑑
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出版前に文字や内容を確認し、誤りや疑問点を指摘することで、講談社の雑誌や本の信頼性を高めます。
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