我ら、星のごとく ~『汝、星のごとく』担当社員座談会~

2023年度本屋大賞を受賞し、講談社を代表する
作品の1つとなった凪良ゆう先生の小説『汝、星のごとく』。
本作に編集、販売、宣伝それぞれの立場で関わった社員たちが、
誕生秘話からヒットに至るまでのすべてを語り尽くします!

撮影/市谷明美(講談社写真映像部)

Introduction

ものがたりが心を動かし、
想いが人を動かす。

発行部数40万部(2023年9月現在)を突破し、2023年度本屋大賞受賞を筆頭にさまざまな賞にランクイン。感動と共感の声が数多く寄せられている、恋愛と人生を描き切った傑作小説『汝、星のごとく』。
まさに星のごとく輝く大ヒットの裏側には、この作品を心から愛し、その魅力を少しでも多くの読者に届けるために尽力した社員たちの姿がありました。“想い”が生んだヒットの軌跡をお届けします。

About work

『汝、星のごとく』 凪良ゆう 著

「その愛は、あまりにも切ない」
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

座談会メンバー

  • 座談会メンバー・きむらけいいちの写真

    木村 圭一(きむら けいいち)

    ビジネス戦略|マーケティング・プロモーション/1987年入社

    出版営業第一部 副部長。主に文芸書の宣伝業務を担当し、宣伝物の企画提案や発注、進行管理などを行う。

  • 座談会メンバー・かわきたそうへいの写真

    河北 壮平(かわきた そうへい)

    編集|文芸・ライトノベル/2003年入社

    文芸第二出版部 部長。文芸誌「小説現代」編集長も務める。また、編集者として『汝、星のごとく』を担当。

  • 座談会メンバー・まえだたかひとの写真

    前田 丘人(まえだ たかひと)

    ビジネス戦略|マーケティング・プロモーション/2006年入社

    出版営業第一部 副部長。主に文芸書の販売業務を担当し、刷り部数の決定や販売戦略の立案などを行う。

作品の軌跡

  • 2017

    • 4月20日

      『神さまのビオトープ』発売

  • 2019

    • 7月

      紀伊國屋書店梅田本店で『神さまのビオトープ』フェア実施

    • 8月28日

      『流浪の月』(東京創元社)発売

    • 10月13日

      『汝、星のごとく』初打ち合わせ

  • 2020

    • 4月7日

      『流浪の月』第17回本屋大賞受賞&初めての緊急事態宣言発出

  • 2021

    • 2月

      河北が小説現代編集長に就任

    • 4月下旬

      凪良先生と共にしまなみ海道・今治を取材

    • 7月12日

      5万字のプロット完成

  • 2022

    • 2月16日

      初稿脱稿

    • 4月22日

      「小説現代」2022年5・6月合併号『汝、星のごとく』前編掲載

    • 6月22日

      「小説現代」2022年7月号『汝、星のごとく』後編掲載

    • 8月4日

      『汝、星のごとく』書籍発売

    • 8月~12月

      凪良先生と全国書店まわり

    • 9月22日

      「小説現代」2022年10月号 スピンオフ中編「春に翔ぶ」掲載

    • 12月2日

      Apple Books 2022年ベストブック フィクション部門受賞

    • 12月6日

      ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位

    • 12月16日

      第168回直木三十五賞ノミネート

    • 12月23日

      キノベス!2023 第1位、第6回未来屋小説大賞 第2位

    • 12月24日

      2022王様のブランチBOOK大賞受賞

  • 2023

    • 1月20日

      第20回本屋大賞ノミネート

    • 2月22日

      「小説現代」2023年3月号 スピンオフ中編「星を編む」掲載

    • 4月5日

      7刷重版で発行部数40万部突破

    • 4月12日

      『汝、星のごとく』第20回本屋大賞受賞

    • 4月下旬

      紀伊國屋書店梅田本店を皮切りに書店サイン会スタート

    • 8月6日

      紀伊國屋書店特装版発売

    • 8月14日

      「スマホで打ち上げよう。本屋であなただけの手のひら花火」開始

    • 8月19日

      六本木 蔦屋書店でプロジェクションマッピング花火大会開催

    • 10月22日

      「小説現代」2023年11月号 スピンオフ中編「波を渡る」掲載

    • 11月8日

      『汝、星のごとく』スピンオフ『星を編む』書籍発売予定

プロジェクトストーリー

『神さまのビオトープ』を経て
生まれた勝負作

座談会メンバーが向かい合って話している写真
まずは凪良さんと河北さんの出会いから教えてください。
河北:

凪良さんと講談社の関係は、2017年4月に「講談社タイガ」レーベルから刊行された『神さまのビオトープ』が始まりです。そのときは担当編集ではありませんでした。発売2ヵ月後に「講談社タイガ」の編集長になったというタイミングの悪さもあり、上手く読者に本を届けるための施策を仕掛けることができず、当初はあまり売れませんでした。「こんなにいい本なのに……」という後悔があったんです。
発売から2年も経った2019年の春に、紀伊國屋書店梅田本店の書店員さんと「改めて一緒に仕掛けなおそう」と意気投合し、その書店の販売のためだけに重版をかけてもらい、『神さまのビオトープ』フェアを実施いただきました。そのタイミングで凪良さんと紀伊國屋書店梅田本店さんに伺ったんです。店頭展開が素晴らしくて、「こんなふうに売ってくださるのは初めてです」と凪良さんは泣きながら喜んでくださいました。
それをきっかけに、次の勝負作を一緒に作らせてもらえませんか、というご相談をしました。「あなたは絶対スターになる才能だから、講談社にもう一度チャンスを下さい」とお伝えしたんです。そしたらその翌年の4月に『流浪の月』(東京創元社)が第17回本屋大賞を受賞。凪良さんの才能に僕だけが気がついている、と思ったのは気のせいでした(笑)。当初販売に苦労していた『神さまのビオトープ』は『流浪の月』との相乗効果もあって、現在約10万部のヒット作になっています。

そこから『汝、星のごとく』にはどのようなやりとりを経て辿り着いたんでしょうか。
河北:

新作の最初の打ち合わせが2019年10月13日だったんですが、そのときに「真正面から男女の恋愛小説を書く」、さらに「長いスパンでの人生の物語を書く」というところまで決まったんですよね。

河北さんの実体験からもかなりインスパイアされているとか。
河北:

編集者は信じた著者の創作のためなら何でもする生き物ですよね。凪良さんと最初に打ち合わせをした日に、お酒を飲みながらブレスト的に過去の恋愛話をしまして……(笑)。10代のころの恋人といまだに連絡をとることがあるとお伝えしたら、それはどういう心境なのか、どういう存在なのか、と盛り上がってしまって。そんなエピソードを凪良さんが拾ってくださって、最終的に『汝、星のごとく』に繋がりました。ただ、あくまでそれは物語の「種」でしかなくて、その種を育てて花を咲かせるのは100%作家さんの才能と努力です。なのでインスパイアというには恐縮過ぎます。
みなさんにお伝えしたいのは、自己開示するからこそ相手も自分を信じてくれる、信頼関係が生まれる、ということ。それを入り口に素晴らしい物語が生まれる可能性があるということを、是非知ってほしいです。

テーマが決まってからはどのように進んだのでしょうか。
河北:

作品の舞台を海か山にするかで迷い、凪良さんは山には男性的なイメージがあるということで、海を舞台にすることになりました。けれど緊急事態宣言が発出され、なかなか取材に行けなかったんですよね。2回目の緊急事態宣言が明けた2021年4月に「行くなら今しかない!」と、僕の地元の愛媛県今治市に取材で向かいました。作品の舞台に合った場所であることはもちろんですが、地元であれば最少人数で動き、自分で案内もできるだろうという意図もありました。
そうして、7月にはまさかの5万字におよぶ長大なプロットが完成し、打ち合わせを重ねて翌年2月に初稿があがりました。その段階でも素晴らしい完成度でしたが、そこからさらに4~5回の改稿をお願いしたように思います。

「絶対に売れる」――営業と編集が心をひとつに

2022年4月と6月発売の「小説現代」に『汝、星のごとく』前後編がそれぞれ掲載され、8月4日に単行本が発売されましたね。
前田:

僕が最初にゲラ(校正刷りのこと)を読ませてもらったのは5月のゴールデンウィークだったんですが、その時点でほとんど完璧な状態だったのに、そこから単行本になるまでに「まだ直すの⁉」と驚くくらい、凪良さんと河北さんが言い回しの最後の一行まで直しの相談をしあっていて、「すげーな編集者」って思いました。凄みを感じましたね。

河北:

作品に惚れ込んでいましたから(笑)。

前田:

その結果、制作進行はかなりギリギリでした(笑)。でも、本気の勝負作だったのでそこは頑張りました。

プロジェクトストーリーを語る河北
「これは勝負作だ。絶対に売るぞ!」と編集と営業が握り合ったのは、どの時点だったのでしょうか。
河北:

僕はプロット読んだ時点で「この物語に編集者人生を懸ける」と決めました。だけど、編集者は同じ作品を校了まで何十回も読むので、どれだけ最初に自信があっても不安になってくるんですよね。そんなときに前田君がゲラを読んで「泣きました。この本絶対売れますよ!」って言ってくれて、「よし、いける」と再確認できました。

前田:

ゲラを読んだのがゴールデンウィークだったこともあって、併せて『流浪の月』や『わたしの美しい庭』などの過去作も読んだんです。凪良さんは「正しさとは何か」というテーマを書き続けていらっしゃいますが、『汝、星のごとく』は「凪良さんの書きたいものの最先端で、現時点での集大成だ!」と思いました。今まで凪良さんの作品を読んできた人にも届けられる作品だと確信したんです。

『汝、星のごとく』は初版7万部と伺いました。他の作品の実績があるとはいえ、かなり勝負の部数ですよね。
木村:

あんまりないですよね、今の時代に7万部なんて。この部数を売るためにはある程度マスに訴えかけなければならないので、宣伝施策として新聞広告などのマス媒体への広告出稿は一通り行いました。勝負作だからこそ、しっかりとした規模の予算は最初から用意していましたね。

前田:

クリアすべき目標としてまずは10万部は売らなきゃ、と思っていました。最近は初版が少部数の作品が大ヒットになることはなかなか難しく、特に書店の売り場の争奪戦となるエンタメ系小説はそういう傾向にあります。文庫になるとレーベルごとに売り場がありますが、単行本は所定の売り場がありません。だから初版から大きな部数を刷って店頭に並べていただき、重版をかけて10万部に持っていくという戦略を立てて、初版7万部という数字を決めました。結果的に発売即重版となり発売月に10万部を達成しました。

河北:

前田君の漢気を感じた初版部数設定でしたが、本当に爆発的な売れ行きでしたね。

 『汝、星のごとく』のゲラ
『汝、星のごとく』のゲラに丁寧に入れられた赤字の数々からは、最高の状態で読者に届けたいという情熱が伝わってきます。

“熱”を伝え続け、摑んだ本屋大賞

プロジェクトストーリーを語る前田
河北:

「小説現代」に前編が載ったあとの書店員さんの反響もすごかったです。合併号休みがあり、後編掲載まで2ヵ月あいてしまったため、「早く続きを読ませて!」という声がたくさん届いて、嬉しいやら申し訳ないやら、でした。
実は刊行の前年(2021年)の12月から“凪良ゆう応援書店メーリングリスト”を作って、凪良さんの新作を期待し応援してくれる書店さんに、作品や著者にまつわる僕の日記・雑記を数十通送り続けていたんです。写真を添えて「凪良さんと今治に取材に来ています」とお伝えしたり、「ついに脱稿しました」とか「傑作です!」とお知らせしたり。そうやって「読んでください! 期待してください!」とお願いしていたぶんハードルを上げすぎてしまったのでは、と心配になってもいたのですが、前編掲載時の反響でその期待値をちゃんと超えられているなって実感しましたね。

前田:

営業の僕がやると「営業メール」になっちゃいますが、編集者がひとつのコミュニケーションとしてメールを送るっていうのは、編集者の人となりももちろんですが、“作品の人となり”を伝えることもできます。この作品にとっては、それが最適な手法だと考えました。

河北:

本来は営業の業務領域なので、編集者が書店員さんと直接やりとりすることはあまり多くないのですが、この作品に関してはダイレクトに熱を届けようと前田君と相談をしていました。それも営業部との信頼関係があるからできたことです。

木村:

書店員さんからの反響が大きいことを受けて、店頭用の宣伝物にも力を入れました。書店さんが力を入れて売ってくださるだろうという確信があったんです。担当編集の熱意、それに乗った販売担当の熱意っていうのがある一方で、誰かは慎重に考えなきゃいけない。自分がその立場ではあるのですが、「この勝負に乗らなきゃだめでしょう!」とも思いました。
あとは、本作の舞台である愛媛県の書店さんや読者さんに届けるための宣伝施策も行いましたね。地方新聞に広告を出したりもしました。

本の帯の写真
発売から2023年9月現在までに作られた「帯」たち。重版や作品に関連した大きなトピックがあるたびにデザインを変え、売り伸ばしをはかります。
発売後、凪良さんと一緒に全国の書店さんをまわられていますが、愛媛はかなり早い段階で行かれていますよね。
河北:

作中で描かれる今治の「おんまく」祭りの花火を観に行ったというのも理由ですが(笑)。市長に表敬訪問したりとか、地元のテレビのインタビューを受けたり、やはり舞台となった“聖地”で盛り上げることも大切だと感じていました。

前田:

この全国書店まわりは凪良さんの意向もあって実現しました。『流浪の月』が本屋大賞を受賞したタイミングはコロナの影響で書店さんに直接お礼をお伝えすることができなかったそうなんです。なので『汝、星のごとく』だけではなく『流浪の月』の想いも背負っていこうと、全国の書店さんやファンの方とお会いする機会をたくさん作りました。

河北:

それに凪良さんてすごくチャーミングで素敵な人なんです。なので、凪良さんと直接会ってお人柄を知ってほしいという思いもありました。大変でしたが、楽しい全国ツアーでした。

木村:

宣伝物でも、凪良さんご本人が直接出ていたり、ご本人の言葉を使っていたりするものってやはり思い入れがあるし、印象に残っています。『汝、星のごとく』で本屋大賞を受賞された際のスピーチが本当に素敵で、その言葉をそのままパネルにして書店さんにお配りなどもしました。

河北:

振り返って改めて思うのは、本を売るために一番大事なのは、作品が持っている“熱”を、編集も営業もいかに高めながら読者に届けるかという “熱伝導力”だということです。この作品ではそれをすごく意識していました。なので、『汝、星のごとく』の話をすると全体的に暑苦しくなります(笑)。

木村:

宣伝担当としては、そういう“熱”を宣伝物を通して伝えたいと思いますね。我々3人はそれぞれ役割が違いますが、社内でのやりとりは頻繁にしています。直接話す機会も多いので、熱が伝わりやすいというか、否が応でも伝わってくるというか(笑)。普段のやりとりは大事だなと思います。

書店を起点に次なる物語へ!

本屋大賞受賞や40万部突破の裏側には、みなさんの情熱と、それを伝播させていくための努力があったんですね。そして受賞を契機に全国でサイン会がスタート。
河北:

『神さまのビオトープ』フェアのご縁もあって、最初のサイン会は紀伊國屋書店梅田本店で行わせていただきました。

前田:

紀伊國屋書店さんからは他にも「紀伊國屋書店限定特装版」の企画を頂戴し、販売いただきました。『汝、星のごとく』は不思議な作品で、僕らも伝えるための努力をしたくなるし、同じように書店さんもいろいろやりたくなってくれるみたいで。工夫をこらした店頭装飾はもちろんですが、こういった面白い試みのご提案もありました。やはり作品の持っている力なのでしょう。

今年の8月から9月にかけて全国の書店で実施していた【『汝、星のごとく』花火大会】も非常にユニークなイベントですよね。一貫して「書店で作品を盛り上げる」ことを大事にされているのが伝わってきます。
前田:

それはすごく意識しています。本屋大賞はもらって終わりじゃないんですよね。本屋大賞の受賞作は、書店さんからすると「返品を我慢して一年かけて売り続けるぞ」という覚悟を持って売ってくださるものなんです。なので、出版社としても店頭で売り続けられるような施策を行うことが重要だと思っています。また、凪良さんが書店さんのことをとても大切に思われていて、書店さんにもっと人が来てほしいという想いを持っていらっしゃるというのもあります。
今年(2023年)の11月8日には『汝、星のごとく』の続編的スピンオフ『星を編む』が発売されるので、さらにこの物語をみなさんに届けていきたいですよね。

プロジェクトストーリーを語る木村
このスピード感で続編が発売されるとは嬉しい驚きでした。
河北:

最初に原稿を読み終わった直後に「この物語の世界をもっと読みたい」と思ったんです。凪良さんにご相談したときは、一度完結した物語の続編を書くのは蛇足じゃないだろうかと不安がられていました。ですが、物語が終わったとしても作中人物の人生は続いていく。それに、『汝、星のごとく』は櫂と暁海という二人の主人公の物語でしたが、それ以外の人物もすごく魅力的なんですよ。それは読みたいし書いていただきたいと。二話目に入っている全体の表題作の「星を編む」という中編は編集者二人の物語ですので、興味がある応募者の方には是非読んでいただきたいです。多くの人に読まれるために、またいろいろ宣伝物を作らないとですね(笑)。

前田:

クリスマスツリーとかもいいかもしれないですね! ちょうど年末ですし。

木村:

そんなこと言い出したら、俺なんか予算の話しかしなくなっちゃうよ(笑)。冷静でいなきゃと思うんだけど、最終的に巻き込まれちゃうんだよな~。

お三方の役割の絶妙なバランスを垣間見ました(笑)。ちなみに今後、凪良さんの新たな作品の構想はあったりするのでしょうか⁉
河北:

完全な新作としては、神様になった女の子のお話を書きたいっておっしゃっているので、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

貴重な情報をありがとうございます! それでは最後に、みなさんが感じるご自身の仕事の魅力を教えてください。
木村:

今の時代にヒットを作るには、「売ってくださる書店さんと一緒にどうやって作品を盛り上げていくか」を考えるのが肝要というのを教えてくれたのがこの作品です。作る側でも売る側でも、どうやれば読者に届くのかを地道に細かく考えていくしかない。もう魔法はないけれど、みんなで力を合わせればそれができるっていうことは確信しています。

河北:

編集者の仕事は究極的には「才能を取り扱うこと」だと思います。たった一人の才能から生まれた創作が、何十万、何百万の人の心を動かせるのは本当にすごいことです。出版社はその才能に一番近い距離で携わることができる。それは何物にも代えがたい幸せですね。

前田:

今は時代の過渡期だと思います。出版物流も変化してきていて、一緒に新しいルールを考えていく面白みがありますね。また、出版物は多品種少量生産で、さらに一点一点読者層や趣向が違います。売り方にセオリーがないからこそ、営業的にPDCAがまわせるんです。たくさんトライアンドエラーができるので、営業でいろんな挑戦をしてみたい人にはとってもオススメです!

座談会メンバー3人が並んでいる写真
書店の売り場に華を添える箔押しのポスターや大型のスタンドなど、『汝、星のごとく』の宣伝物はバリエーション豊か。新刊『星を編む』の宣伝物にも注目してみて下さい!

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