今の子ども達と「かつての私」に贈る本作り

田久保 遥HARUKA TAKUBO

  • 編集
  • こども・教育

今の子ども達と「かつての私」に贈る本作り

田久保 遥HARUKA TAKUBO

  • 編集
  • こども・教育
  • 職 種
    編 集 -つくる-
  • 所属部署
    第三事業本部 児童図書編集チーム
  • 社 歴
    BE LOVE編集部→青い鳥文庫編集部→児童図書編集部
  • 入社年度
    2016年入社

INTERVIEW 01

  1. Q1 学生時代はどんなことをしていましたか?

    ラーメンを食べまくるサークルと、フリーマガジンを作るサークルに所属していました。半年間京都の大学に留学し、神社仏閣巡りに明けくれたのもいい思い出です。興味があることが学べる授業も大好きでした!

  2. Q2 どうして講談社を選びましたか?

    中学生くらいからずっと物語や本に関わる仕事をしたいと思っていましたが、就活を始めるまで出版社のことはよく知らず……。でも、今まで好きだった本を振り返ってみたら、講談社の本が多かったです。

  3. Q3 講談社はどんな会社だと思いますか?

    人間らしい人が集まった会社。こだわりと誇りを持った、熱のある人が多いと思います。あと、変わった人が多いです。会社に入って、「私ってなんて常識人なんだろう」と思いました。

  4. Q4 今、どんな仕事をしていますか?

    小学生~中・高校生が読む児童書の編集をしています。作家さんから原稿をいただいて本にすることもありますし、実用的なことが書かれたノンフィクションの本を企画することもあります。物語の本と実用の本はジャンルこそ違うものの、いつでも「今の子どもたちが興味を持ってくれるだろうか?」「読書が生きる希望だった、かつての私は読みたいだろうか?」と問いかけています。
    載せるものが決まったら、まずは原稿をゲラにして、校閲にチェックしてもらいます。装幀デザインやイラストを誰にお願いするかも同時進行で考えます。装幀デザインやイラストを考えるのは、「どこがこの作品の一番の魅力なのか」をじっくり考えることになるので、とても楽しいです!

一番印象に残っている仕事現代的なテーマ×多様な作家さんが見せてくれる可能性

2023年5月に刊行された『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』は、6人の児童文学作家さんに「ジェンダー」という同一テーマで短編を書いていただいたアンソロジーです。
原稿をご依頼した際お願いしたのは、①ジェンダーにまつわる物語であること②主人公が中学生であること③中学生が身近に感じられること、の3つのみ。いただいたプロットの時点で内容に一切のかぶりがなく、同性同士の恋愛から家庭内セクハラまで視点も多様。各作家さんの持ち味が出ていて、これは絶対に面白いアンソロジーになると確信しました。
イラストは前々から大ファンだった鎌谷悠希さんにご依頼。巻頭に漫画も描いていただき、なんとも豪華なアンソロジーになりました。

表紙イラストを描いていただく際も、周囲に各作品のモチーフ絵画をちりばめて、中央の子がそれを誇りに思っている感じで……といろいろご相談しました。

とある1日の働き方

  • 起床。朝食を食べてから、急ぎのメールを返信。

  • 都内のカフェで作家さんと打ち合わせ。いただいた原稿の直し方向を決める。

  • 帰社。メールなどの連絡を返したら、社内で赤字の引き写し作業。

    ※引き写し…作家さんによる修正(赤字)を転記する作業
    挿絵をどのページに入れるかもゲラに書き込んでいきます。
  • 好きなゲームが舞台に! 劇場へダッシュ! ストーリーの面白さ、照明の巧みさ、演技のすばらしさに感激。

    観劇の際、ロビーにあったお花も写真に収めました。
  • 帰宅。新人賞候補作の原稿を少し読み、眠気に負けて就寝。

INTERVIEW 02

  1. Q5 1週間のだいたいの流れ

    1週間に2日ほどは在宅で仕事をしています。ゲラや色校のチェックなどのために出社することもありますが、基本的な仕事はリモートでもできます。作家さんとの打ち合わせはカフェで行うことが多いです。

  2. Q6 オフの日の過ごし方

    アイドルオタクなので、週末は全国に遠征することも。トラベルセットが整っているので、泊まりの出張の準備が一瞬で済みます。オフシーズン(ツアーがないとき)はオンラインゲームで友達と遊んでいます。

    この名古屋限定グッズを手に入れるため、2時間並びました。
  3. Q7 今、おすすめの作品

    『イニシェリン島の精霊』/マーティン・マクドナー監督友情の終わりを静かに、壮絶に描いた映画。人間って複雑で面白い。同時期に上映していた『RRR』にもドハマりし、南インド文化に詳しくなりました。

  4. MESSAGE for YOU〜就職活動中の方へ〜

    生きるうえでは仕事は必須ではないですが、仕事にしかない面白さがあります。長い人生でどうせ仕事をするなら、楽しいのが一番ですよね。まだまだ時間はあります。気負わずいきましょう。

WHAT’s MY JOB?講談社のお仕事図鑑

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こども・教育

青い鳥文庫や児童文学のシリーズ、動く図鑑MOVE、絵本など児童・幼児向けの書籍や、「げんき」「おともだち」「たのしい幼稚園」などの幼児向け雑誌の編集を行います。